(最終更新:2026年9月)
あなたの店舗にキャッシュレス決済を導入したいが、PayPayとau PAYのどちらを選べばよいか迷っていませんか?
「手数料の差がどのくらいあるのか」「集客に本当に効果があるのか」という疑問を抱えたまま、決断できずにいる事業者は少なくありません。
結論からいうと、ユーザー数・手数料の両面でPayPayが多くの店舗にとって有利ですが、au PAYにしかない強みもあり、業態や客層によって最適解は変わります。
この記事では2026年9月時点の最新データをもとに、PayPayとau PAYを手数料・入金サイクル・集客力まで徹底比較します。
| この記事でわかること |
|---|
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PayPayとau PAYの基本情報と規模を比較
まず両サービスの全体像を把握しましょう。以下の3点に絞って整理します。
- ユーザー数と加盟店数の規模感
- 運営会社とサービスの背景
- 決済の仕組みと対応スマートフォン
規模の差を先に知ることで、「どちらの方が来店客に使われやすいか」という集客視点の判断が立てやすくなります。
2026年現在、QRコード決済の普及率は急速に高まっており、何も導入していない店舗は「現金しか使えないのか」と客に敬遠されるリスクが現実に出てきています。
PayPayのユーザー数と加盟店数
PayPayは2026年8月時点で登録ユーザー数が7,500万人を突破し、日本の人口の約6割に相当する規模に達しました。
加盟店数は1,000万店を超えており、コンビニ・スーパー・飲食店からネット通販まで幅広い業態に対応しています。
2018年のサービス開始以来、大規模なキャッシュバックキャンペーンで利用者を急拡大してきた経緯があります。
ここで押さえておきたいのは、QRコード決済の国内シェアでPayPayが約3分の2を占めているという事実です。「スマホ決済といえばPayPay」という認知が消費者に定着しているため、導入直後から一定の利用が見込めます。
個人事業主や小規模店舗も申し込みしやすく、専用アプリ「PayPay for Business」をインストールするだけで、スキャン決済・QRコード提示決済どちらにも対応できます。
よくあるミスとして、アプリの初期設定で「店舗名」の登録を省略してしまうケースがあります。マップ上の検索や集客機能に影響するため、必ず正確な情報を登録しましょう。
au PAYのユーザー数と加盟店数
au PAYは2026年7月時点で会員数が約4,043万人、加盟店数は869万カ所に達しています。
KDDIが運営するスマホ決済サービスで、auユーザー以外でもdocomoやSoftBankユーザーが銀行口座経由でチャージして使える仕組みです。
Pontaポイントとの連携が最大の特徴で、ローソンやファミリーマート、ケンタッキーフライドチキンなどPontaを利用する消費者に広く使われています。
注意したいのは、「au PAY=auユーザー専用」と誤解している消費者が一定数いる点です。au PAYが使えると店頭で表示しておくと、利用してもらえる機会を増やせます。
会員数はPayPayの約54%ですが、長年KDDIサービスを使い続けているユーザー層が中心のため、中高年層への訴求力が比較的高いとされています。
自店のメイン客層が30代以上のauユーザーに重なるかどうかを確認してから導入を検討しましょう。
両サービスの規模比較一覧
2026年最新データで2サービスを並べました。
| 項目 | PayPay | au PAY |
|---|---|---|
| 登録ユーザー数 | 約7,500万人(2026年8月) | 約4,043万人(2026年7月) |
| 加盟店数 | 1,000万店超 | 869万カ所 |
| 運営会社 | PayPay株式会社(ソフトバンクグループ) | KDDI株式会社 |
| ポイント | PayPayポイント(基本0.5%〜) | Pontaポイント(基本0.5%〜) |
| 利用可能ユーザー | 誰でも | auユーザー以外も可 |
ユーザー数だけで判断するとPayPayが圧倒的ですが、地域や業態によっては「au PAYユーザーの方が来店比率が高い」というケースも起こります。
まずPayPayを導入し、その後au PAYを追加するという順番が多くの店舗で採用されている現実的なアプローチです。
PayPayの申し込みページからかんたんに申請できます。気になった方はまず公式ページで手順を確認してみてください。
手数料・コストでPayPayとau PAYを比較【実費シミュレーション付き】
店舗が最も気にするのは「毎月いくら手数料を取られるか」という実費の問題です。以下の3点で詳しく確認しましょう。
- 決済手数料率の違い
- 月50万円の売上で手数料がどう変わるか
- 月額固定費・初期費用の有無
手数料は1〜2%台の数字に見えますが、年間の決済額が大きくなると差額は数万〜十数万円規模になります。
たとえば月50万円のPayPay決済がある飲食店では、1%の手数料差が年間6万円のコスト差に変わります。この金額は食材費や人件費の一部を賄えるレベルです。
決済手数料率の比較
PayPayの決済手数料は1.60%(PayPayマイストア ライトプラン加入時・月額1,980円税別)または1.98%(ライトプラン未加入時)です。
au PAYの決済手数料は2.60%(税別)で、2026年9月時点ではPayPayのような月額プラン割引は設定されていないとされています。
パーセンテージだけ見るとPayPayが有利ですが、ライトプランの月額1,980円を考慮すると損益分岐が変わります。
ライトプラン加入が得になる月額PayPay決済額の目安は、1.60%と1.98%の差(0.38%)でプラン費用1,980円を割ると約52万円です。月のPayPay売上が52万円を超える場合はライトプラン加入が有利です。
注意したいのは、代行サービス経由でまとめて申し込むと両社とも手数料が3.24%程度まで上がるケースがある点です。
コストを抑えるには各社の公式サイトから直接加盟店申し込みをすることが重要です。
月50万円・月100万円のコストシミュレーション
実際の手数料負担をイメージしやすいよう、2つの売上規模でシミュレーションしました。
| 条件 | 月50万円時 | 月100万円時 | 年間(月50万) |
|---|---|---|---|
| PayPay 1.60%+ライトプラン1,980円 | 9,980円 | 17,980円 | 約119,760円 |
| PayPay 1.98%(ライトプランなし) | 9,900円 | 19,800円 | 約118,800円 |
| au PAY 2.60% | 13,000円 | 26,000円 | 約156,000円 |
月50万円ではPayPay(ライトプラン)とau PAYの差は年間で約3.6万円です。
月100万円になると年間差額は約6〜8万円に広がります。決済金額が大きいほどPayPayのコスト優位性が際立つため、高単価・高回転の業態では手数料率の差が経営上の重要な判断軸になります。
よくあるミスは、「手数料率だけ」で比較してプラン費用を忘れることです。
月のPayPay決済額が少ない段階では、ライトプランに加入せず1.98%のままにする方がトータルコストを抑えられるケースもあります。
初期費用・月額固定費の比較
PayPayは申し込み手数料・初期費用ともに0円で、QRコードプリント台紙も無料配布されます。
マイストア ライトプランに加入しなければ毎月の固定費もゼロのため、開業直後で資金が少ない段階でも導入しやすい構成です。
au PAYも初期費用・入金手数料がゼロで、QRコードを印刷して設置するだけで始められます。
PayPay専用スキャナー端末を導入する場合は別途機器費用が発生しますが、スマートフォンアプリ対応であれば機器購入は不要です。
ここで押さえておきたいのは、双方ともに「自分の場合は月いくらのPayPay・au PAY売上が見込めるか」を先に見積もることで、最適なプラン選択ができる点です。
同業他社のキャッシュレス比率(一般的な飲食店で40〜60%程度とされています)を参考に、導入後のシミュレーションを立ててみましょう。
入金サイクルと資金繰りへの影響をPayPayとau PAYで比較
売上が入金されるタイミングは、日々の仕入れ・人件費支払いに直結します。3つの角度から整理しましょう。
- 標準の入金スケジュール
- 早期振込の条件と費用
- 振込の最低金額ルール
「キャッシュレスで売れたのに入金が翌月末まで来ない」という状況は、開業直後の店舗では資金繰りを直撃することがあります。
導入前に入金サイクルの条件を把握しておくことで、運転資金の過不足を事前に見積もれます。
PayPayの入金サイクル
PayPayの標準入金は月1回・末日締め→翌月末日払いで、振込手数料は無料です。
1日に売れた分が最大62日後に入金されるケースもあるため、開業直後で手元資金が薄い時期には特に注意が必要です。
PayPay銀行に口座を持っている場合は最短翌営業日入金が可能で、追加手数料もかかりません。
通常銀行向けには早期振込サービス(0.38%+振込ごとに20〜200円・税別)があり、急ぎの資金確保にも対応できます。
注意したいのは、早期振込の手数料が決済手数料に追加でかかる構造だという点です。決済手数料1.98%+早期振込0.38%で合計2.36%以上になる計算です。
資金繰りが安定するまでの間、PayPay銀行口座を開設して翌日入金×手数料ゼロという環境を整えるのが現実的な対策です。
au PAYの入金サイクル
au PAYは月1回または月2回の入金サイクルを選択できます。
月2回を選ぶと15日締め→翌月15日払いと末日締め→翌月末日払いの2回入金になり、売上から最大31〜46日での入金が可能です。
早期振込サービス(最短翌々営業日)も用意されており、入金手数料はKDDI負担で無料とされています。
ただし早期振込サービスの具体的な条件・費用については時期によって変更される可能性があるため、申し込み時に公式サイトで最新情報を必ず確認してください。
ここで押さえておきたいのは、振込金額が1万円未満の場合は翌月への繰り越しになる点です。
客単価が低い業態(200〜500円の決済が多い小規模な店舗)では1万円に達するまでに時間がかかり、想定より入金が遅れることがあります。au PAY導入後は月次の入金状況をこまめに確認する習慣をつけましょう。
入金サイクルの比較まとめ
| 項目 | PayPay | au PAY |
|---|---|---|
| 標準入金サイクル | 月1回(末日締め→翌月末) | 月1回 or 月2回(選択可) |
| 最短入金 | 翌営業日(PayPay銀行利用時) | 翌々営業日(早期振込サービス) |
| 入金手数料 | 無料 | 無料 |
| 早期振込手数料 | 0.38%+20〜200円/回(税別) | 要公式サイト確認 |
| 最低振込金額 | 要確認 | 1万円以上(未満は翌月繰越) |
入金速度を重視するならPayPay銀行口座との組み合わせが最も有利で、月2回入金の柔軟性を求めるならau PAYに一定の優位性があります。
開業間もない店舗や季節変動が大きい業態では、au PAYの月2回入金オプションが資金繰りの安心材料になるでしょう。
集客力・ポイント・キャンペーンでPayPayとau PAYを比較
「導入することで本当に客が増えるか」という集客面も、コストと同様に重要な比較軸です。以下の3点で見ていきます。
- ポイント還元の仕組みと来店への影響
- キャンペーン・クーポン機能の違い
- 業種・ターゲット客層別の相性
キャッシュレス導入後に「財布から小銭を出す手間がなくなった分、もう1品注文しやすくなった」という声をオーナーから聞くことがあります。
心理的な支出ハードルが下がることで客単価が上がるケースは実際に報告されており、決済手段の選択肢を増やすこと自体が売上向上の効果を持ちます。
ポイント還元率と来店動機への影響
PayPayはPayPayポイントが基本0.5%付与され、PayPayカードとの組み合わせや特定のショップ設定によって最大1.5%以上になることもあります。
「ポイントを使い切りたいからPayPayが使える店を探している」という消費者行動があり、PayPayマップへの登録で新規顧客の目にとまりやすくなります。
au PAYはPontaポイント(基本0.5%)が付与され、Pontaカードとの二重取りが可能な店舗では合計1%以上になります。
Pontaポイントをよく貯めているシニア層や、ローソン・ファミリーマートを日常的に利用する客層が多い店舗では、au PAYが特に有効な集客ツールになります。
注意したいのは、ポイント還元のコストを負担するのは各社の販促費であり、店舗が別途ポイント費用を払うわけではない点です。
ポイント訴求を店頭POPに加えるだけで、キャッシュレス利用率を高めることができます。
キャンペーン・クーポン機能の活用
PayPayはマイストア ライトプラン(月額1,980円税別)に加入することで、店舗独自のクーポン発行・スタンプカード・アクセス分析が使えるようになります。
「初回来店でクーポン付与→2回目以降の来店を促す」という流れが組めるため、リピーター獲得を重視する飲食店や美容室に向いています。
au PAYは「グロースパック クーポン」という機能を展開しており、au PAY会員の属性データを活用したターゲティングクーポンを地域に配信できるとされています。
位置情報や属性に基づいたアプローチが可能なため、周辺商圏での新規顧客開拓に役立てられます。
ここで押さえておきたいのは、キャンペーン実施頻度・規模ともにPayPayが業界内で最多であるという点です。
地域でPayPayの大型還元キャンペーンが実施されると、キャッシュレス利用者が一時的に急増することがあります。タイミングを逃さないよう、PayPayの公式キャンペーン情報を定期的にチェックしておきましょう。
業種・客層別のおすすめ選択
どちらを優先するかは、店舗の業態やターゲット客層によっても変わります。
| 業種・状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 飲食店(一般) | PayPay優先 | ユーザー数が多く導入直後から利用が見込める |
| コンビニ・スーパー系 | 両方推奨 | Ponta連携(au PAY)+PayPay広ユーザー層の双方を取り込む |
| 美容室・エステ | PayPay優先 | 30〜40代女性でPayPay利用率が高い |
| 訪日外国人向け店舗 | au PAY優先 | Alipay・WeChat Pay連携で訪日客の支払い手段に対応 |
| シニア客が多い業態 | au PAY併用推奨 | Pontaポイント利用者との親和性が高い |
| 高単価・高回転業態 | PayPay(コスト優位) | 手数料差額が年間で数万〜十数万円規模になる |
実際には「どちらか一方だけ」ではなく、両方を同時に導入している店舗が増えています。
どちらも初期費用ゼロで始められるため、まずPayPayを導入して運用に慣れてからau PAYを追加するという段階的なアプローチが無理のない進め方です。
手数料・集客の両面を比較したところで、詳細な申し込み手順を確認してみましょう。
PayPayとau PAY よくある質問(FAQ)
Q. PayPayとau PAYを同時に導入できますか?
はい、可能です。それぞれ別々の審査・契約になりますが、QRコードを2枚設置するだけで両方運用できます。操作もアプリで独立しており、混在して困るケースはほとんどありません。
Q. 審査期間はどれくらいかかりますか?
PayPayは申し込みから最短2〜3営業日で利用開始できるとされています。au PAYも同様に数営業日が目安ですが、必要書類に不備がある場合は審査が延びることがあります。
Q. 個人事業主でも申し込めますか?
はい、どちらも個人事業主・フリーランスが申し込めます。基本的な必要書類は本人確認書類・屋号確認書類・銀行口座情報です。開業届の写しを手元に準備しておくと手続きがスムーズです。
Q. au PAYはauユーザーしか使えないのですか?
いいえ、銀行口座やコンビニからのチャージでdocomo・SoftBankユーザーでも利用できます。店舗側は回線キャリアを気にせず導入できます。
Q. PayPayの手数料1.60%を適用するにはどうすればよいですか?
月額1,980円(税別)のPayPayマイストア ライトプランへの加入が条件です。未加入は1.98%が適用されます。月のPayPay決済額が約52万円を超えるならライトプラン加入がコストを下げます。
Q. 返金・キャンセルの手続きはどちらが簡単ですか?
どちらも専用アプリ(PayPay for Business・au PAY for merchant)から返金操作が行えます。操作難易度はほぼ同等で、決済後180日以内に限り全額・部分返金の両方に対応しています。
Q. 通信障害のとき決済できなくなりますか?
PayPayには一定条件下でのオフライン決済機能があるとされています。au PAYは原則としてオンライン環境が必要です。Wi-Fiが不安定な立地ではモバイル回線との組み合わせや据え置き端末の検討も視野に入れましょう。
Q. 自治体の補助金でどちらかの導入費用を賄えますか?
自治体によってはキャッシュレス導入費用を補助する制度があります。QRコード決済全般が対象になることが多く、PayPay・au PAYのどちらも対象になるケースがあります。お住まいの自治体の産業振興窓口に確認しましょう。
まとめ:PayPayとau PAYを店舗はどう選ぶべきか
PayPayとau PAYの比較をまとめます。
- ユーザー数・加盟店数:PayPayが約7,500万人でau PAYの約2倍、集客即効性が高い
- 手数料:PayPayが1.60〜1.98%、au PAYが2.60%でPayPayが有利(ライトプラン費用の損益分岐は月約52万円)
- 入金サイクル:au PAYは月2回選択可で資金繰りの柔軟性に優位性あり
- 集客・ポイント:PayPayはPayPayポイント+高頻度キャンペーン、au PAYはPontaポイント連携と訪日外国人対応
コスト・集客の双方でPayPayを先に導入する合理性が高く、その後業態や客層に応じてau PAYを追加するのが現実的な選択です。
両方とも初期費用ゼロで始められるため、まずPayPayの申し込みページから手順を確認してみましょう。



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